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7月6日 さよならプラットレス修道院を目指せ!今日はプラットレス最後の日。昨日連れに約束したとおり、修道院までロングロングハイキングに行くので、少し早めに7時半起床。8時朝食。今日は2人、2人、4人、私たちの4組という、今までになく大勢でのご飯だった。さっさと出かける用意をして、9時15分にはホテルを出て、ご用達スーパーでランチのお買い物。9時半、買い物を済ませて、いざ出発!村はずれのフォレストパークホテルまで来て、道路標識に修道院の名前があるのを確かめて歩き始める。分かれ道には一応表示があるので安心だ。ついでに目的地までの距離もわかるしね。修道院まではこっから5キロかぁ。いけるいける! なんて軽く考えていたが、大きな間違いだった。確かに大体の距離は5キロだが、実際の道路は同じ様なくねくね道が延々と続く。さぁこのカーブを越えたら、なんか見えるぞって思ってがんばって歩くと、また同じような景色の同じようなカーブの繰り返し。もう勘弁してよ…。(:_;) それに、この道路は、人が歩くようには出来ていないし、ましてやここを歩くという発想が元々ない様で、時々私たちを抜かしていく車も、この人たち何してんのって感じだった。 やっと修道院まで2キロという表示が!半分をすぎたと思うと、俄然元気が出てくる。しかし、そこからまたすんごく遠かった。2キロって言ったじゃんと、ブーブー文句をたれながら歩く。途中に感じのいいキャンプ場があった。 まだそれから少し行くと、ちょうど谷を見下ろせた。おーあそこにものすごい落差の滝が見える。車で通っていたら、ちょうど道路の死角になっていて、見落としてしまうような景色だったので、歩いてきて、とても得した気分になった。 それからまだもう少し歩いて、12時やっと目的の修道院にたどり着いた。2時間半かかった!!しんどっっ!!(>_<)これは絶対5キロなんかじゃなかった!体感距離としては10キロは歩いた気分だ。 修道院見物修道院は、改修工事の真っ最中。2時間半かけてきたけど、見学できそうにないみたい。でも階段を下りてく人がいる。一緒に降りてくと、礼拝所があった。ここは見ることができたので、とりあえず来た甲斐があった。ほっ。中はとってもきれいだ。若い神父様が祭壇のほこりを掃除をしていた。ここで修行してるのかな。やっば禅寺みたいにお掃除も修行のうちなのかな。しかし、礼拝所は小さくて、特別な美術品があるわけでもなく、礼拝してるわけでもないし、それ以上奥まで入れる様子もない。もう見るものがなくなって、長い時間かけて歩いてきたものの、すぐ出てきた。 さて帰りますか。と、元来た細い階段を登り始めたら、上から神父様を先頭に、爺さん婆さんご一行様がやってきた。巡礼ツアーかな?階段が狭いので、ご一行様が通り過ぎるのを待つ。 降りてくる人にアローとか挨拶してたら、一人のおばあちゃんに、まあーなんてかわいいおチビさんなんでしょうという感じで、ほっぺをなでなでされてしまった。いや、あの〜、おばあちゃん、わたし子供じゃないんですけど…。 ご一行様をやり過ごして階段を上り、せっかく来たんだからと、上から修道院の外見を見物する。さぁもう見るもの見たし、さっきのキャンプ場でランチにしよう! キャンプ場には丸太のテーブルセットがいっぱい。その中の一つに陣取る。ハム、キュウリ、チーズをはさんだサンドイッチと、デザートはオレンジだ。んーーー運動した後のご飯っておいしいね。それに景色も抜群だから、おいしさ倍増だ。 木々にはいっぱい鳥さんがいたので、早速双眼鏡を取り出しバードウォッチング。鳥さんはとってもかわいかった。ところが、疲れていたのと、おなかもいっぱいになったこともあって、ものすごく眠くなってきた。こりゃこりゃ。こんな所で眠り込むわけにはいかんぞ。1時、出発する。 やっと帰ってきた…ご飯も食べて休憩したけど、疲労はたまりにたまっている。足はもうだるくてだるくて。お尻まで痛くなってきて、もう最悪。でも、帰りは下りだったのでフォレストパークの前のベンチまで、なんと一時間で降りてきてしまった。行きは2時間半かかったのにね。とりあえずベンチで休憩し、脱力するわたし。ボロボロなのはわたしだけかと思っていたら、さすがの連れも足もお尻もパンパンだって。だよね。さぁホテルまではもうひとがんばりだ。帰る道すがら、いつものスーパーで明日の食料を調達する。移動の前は食糧調達は必須だ。新しい土地では、すぐにスーパーを見つけられないかもしれないし、何しろわたしがすぐおなかがすいちゃうから。定番のオレンジとパンと、もうひとつ買わなきゃ。今日食べに行くつもりの、いつものレストランのお父さんのための、お別れのプレゼントを買うのだ。 お父さんがよく料理を作るついでに、お酒をガーガ〜飲んでいたので、プレゼントは「やっぱお酒でしょ」ってことになり、ブランデーを買う。プレゼントを包装したかったが、洒落た包装紙も売っていなかったので、しょうがなく持っていた新聞紙で、それらしく包んだ。 3時やっとホテルに帰り着く。それからついついウトウトしてしまったけど、寝ちゃだめ。明日移動するから、軍資金を調達しとかきゃ!!あわてて3時半両替に行く。ついでに何かお土産も買おうと思って、銀行のお向かいにある、雑貨屋さんに入る。 すると店番のおばさんにぺらぺらと話しかけられた。咄嗟のことで、????状態で固まっていたら、連れが来てくれた。よく聞いてみると、あんまり長くいるので、ここに両親がいるのかと聞かれていたのだった。やっぱりわたしたち子供だと思われていたみたい…。無事両替もお土産も済んだので、ホテルに戻って、さすがにお昼寝モードに突入する。 別れの挨拶6時、お昼寝から復活して、シャワー浴び、ついでにお洗濯もする。明日移動だけど、下着くらいなら一晩で乾いちゃうからね。6時50分下に降りて、金子パパに精算してもらう。「明日は早いから、食堂に朝御飯を出しておいてやる。」と言ってくれたので、お願いする。すると、ロビーに連れパパがいた。金子パパのお友達で、わたしたちがつけたあだ名が「連れパパ」。金子パパがデプッとして、ふてぶてしい感じなのに、連れパパは小柄で物静かで痩せ型で、二人はとっても正反対。小さいときからの幼馴染って感じだ。 そんな連れパパは、わたしたちが支払いをしている様子を見て、わたしたちにお別れの挨拶をしてくれた。「これからの道中気をつけてね」って。もう感動!!(T_T)旅人の私たちに愛着を持って挨拶してくれて、ほんとにうれしかった。 だけど感動したのは、それだけじゃなかった、なんと連れパパは、わたしたちに、ものすごーーーーく美しいクイーンイングリッシュで話しかけてくれたのだ!!ギリシャでは年配の人で、英語しゃべる人はいなかったから、私たちは、連れパパがギリシャ語しかできないと思い込んでいて、いつもギリシャ語でカリメーラって挨拶していた。その連れパパが、クイーンイングリッシュ!感動しつつも、限りなくびっくりした。 7時。プラットレス最後の夜は、やっぱりお父さんとこに、行かなきゃね。プレゼントを持って、今日もいつもの道をてくてくと、お父さんの店に行く。今日で最後のディナーは、やっぱりトラウトにした。そしてワインは、わたしお気に入りの甘口の白ワイン、「セントパンテレイモン」で締めくくった。今日もジェイムズは合いも変わらずかわいく、そしていつものように、お料理はおいしかった。 8時半ようやく腰を上げ、お父さんにブランデーをプレゼントする。そしたら、お父さん「ちょっと待ってろ」と言い、小瓶のブランデーを2本ずつお土産にくれた。そして、「また来年おいでね。」と言ってくれた。とても嬉しかった。でもお父さん、来年もまたここに来るのは無理なんだよ。そう思ったら、わたしはとっても悲しくなって、あんまり寂しくなって、満天の星空の下、おいおい泣きながら帰った。ほんとうにほんとうに悲しかった。 *ギリシャ*┃アテネ┃ミコノス┃パロス┃ナクソス┃イオス┃サントリーニ┃ロードス┃ *キプロス*┃リマソール┃プラットレス┃ニコシア┃パフォス┃ラルナカ┃ |
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