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1995年5月30日から6月1日
 ┃ データ ┃ アルバム ┃
┃ 30日 ┃ 31日 ┃ 1日 ┃


5月30日 なぜか犬に好かれる私たち

三番目の島、パロス島へ

 6時40分起床。サンライズを見る。んーいいねぇ。清々しいぃぃ☆。 8時に朝食。そのあとフロントで女将さんと記念撮影。そして、お兄さんにポートまでバスで送ってもらう。

 ポートに到着すると、んっ?ポートには漁船みたいな小さい船しか止まっていない。まさかあれじゃないよねーといっていたら、私たちの乗る船はまさにその漁船と判明!!一人前にミコノスエキスプレス なんて、えらく速そうな名前がついている。ミコノスからパロスまで2時間もあるってーのに、ただでさえ船酔いするってーのに、こんなちっちゃい船だったら死ぬーー。(>_<)

 とにかく乗り込むとすぐわたしは突っ伏す。思ったほどは揺れないが、それでもとにかく突っ伏しているのに越したことはない。私たちの前に座っている親子(パパとお兄ちゃん、弟)はトランプしてる。トランプなんて見ただけで酔う。絶対酔う。たすけでくれーー。という状態に陥っているわたしを尻目に、連れは全然平気な様子。くそっ(;_;)。

 11時10分パロスに到着。ただただ突っ伏していたお陰か、特に気持ち悪くなったりはしていない。あーよかった。今日のホテル「ナージェス」の送迎バスがちゃんと迎えに来てくれていた。ここはミコノスよりも大きい島だ。日本ではお目にかかれない変わった風景が続いている。ホテルまでは車で20分ほどかかった。


ホテル・ナージェス

 「ナージェス」はとっても素敵なホテルだ。部屋は広くて、調度品も落ち着いていて言うことなし。当初貧乏旅行の計画だったので、ホテルにシャワーもついてないような事も覚悟しなくてはいけないと肝に銘じてきた。ところが、コスタスに巡り会えたお陰で、まず安くはないけど十分予算内でこんなにいいホテルに泊まることができた。そして島への移動のボートの手配も含まれているので、移動に余分な労力を使わずに済んだし、至れり尽せり!!コスタス感謝!!!

 12時ランチの代わりに持っているお菓子でお腹を膨らます。それでも十分お腹いっぱいになりシエスタ。4時半に起き出して、ホテルの周辺の探検に出掛ける。ホテルのすぐ近くのビーチをうろうろ。ここも透明度100%の海だ。タベルナも何軒かある。そのうちの一軒の前を通り過ぎたら、お客のおじさんに「ヤース」と挨拶された。なんか嬉しい。

 ギリシャの挨拶は朝は「カリメーラ」だが、昼間は「ヤース(Γειασου)」になる。この「ヤース」にもいくつかバージョンがあって、目上の人には「ヤーサス(Γειασαξ)」になり、同年代または目下の人なら「ヤース」。これが親しい人同士だと「ヤー(Γεια)」になる。地元の人が「ヤーヤー」って挨拶してるから、気になって調べたらこういう使い分けがあることがわかった。例えば、おじさんが「ヤース」といったら、目下の私たちは目上のおじさんに「ヤーサス」と返すのだ。


くさ犬見参!!

 さて、もう少し遠くに行ってみよう。こっちにもビーチがあった。ここは大体10センチくらいの結構大きい石がゴロゴロ転がっている変わったビーチだ。しかも誰もいないので、ほとんどプライベートビーチと化している。でもそろそろ寒くなってきたから、ホテルに帰ろう。

 戻る途中で子犬が遊んでくれ遊んでくれとせがむので遊んであげた。次に毛足の長い黒犬(多分アメリカンコッカースパニエル)がやってきて、「おい。お前たち新参者だな。おいらが案内してやるからついてきな。」と、私たちを先導して歩き出した。

 しかしこいつはめちゃくちゃ臭いぞ。ちゃんと風呂に入ってんのか!!臭い犬だからクサ犬と命名。案内してくれるのはいいんのだが、このまま部屋までついて来そうな勢い。いかんこのままでは、ホテルの部屋がくさくさになってしまう。こいつは巻くしかない。

 まずわたしが先に部屋に戻り、連れはそのままクサ犬についていって油断させておいて、隙を見て、ホテルの別の出入り口から部屋に戻ってきた。とりあえず巻いたことは巻いたが、「おーいどこだー。ワンワンワンワンワン。」という声が辺りに一面に響きわたっている。ここは心を鬼にしないといけない。

 そろそろ晩御飯に行こうか。夕方になってすっかり冷えてきたので、ちょっと厚着してから部屋を出ると、クサ犬の奴めしっかり部屋の前で待っていた。臭いでわかるとはさすがだ。そんなら自分の臭いは臭くないのか。もし部屋に入ってきたら、ふんづかまえてお風呂に入れちゃうゾ。で、結局、タベルナまで付いてきたのだが、私たちがご飯食べてる間に、おうちに帰りましたとさ。


波打ち際で晩御飯

 6時半、今日の晩御飯は、ビーチでさっき挨拶してくれたおじさんがいた店にする。今日のディナーはチキングリル、グリークサラダ、ツァチキ ここのツァチキはすんごくおいしかった。おいしいものを食べると幸せな気持ちになるなー。食後に連れはグリークコーヒー、わたしはネスカフェを頼んだら、 わたしのは粉末ネスカフェが出た。自分でインスタントの食後のコーヒーを入れるとは思ってもみなかった。

 食べて飲んで、食事が終わったら8時半になっていた。この店は鴨川の川床のようにすぐ波打ち際にテーブルがあるので、さざめく波の音を聞きながらついつい長居してしまう。食べてる最中にとーてもかっこいい筋肉隆々スタイル抜群の雄猫がやってきて、夕焼けをしばし眺めてから悠然と去っていった。んー格好良すぎる。私たちも彼に倣って、ホテルに戻ってゆっくり沈む夕日を見た。なんて贅沢なんでしょう。

 さあーてお風呂に入ろうとしたら、全然お湯が出ない。連れがフロントに訊きに行ってくれた。ブレーカーのスイッチを入れて、タンクにお湯がいっぱいなるまで10分位待つように言われる。つまりタンクのお湯を使い切るとお湯はでなくなっちゃう訳だ。お風呂に入るにちょっと技術がいるぞ。やっとこさお風呂に入ったので、ここらで寝ると致しましょう。12時。



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