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1995年6月10日から6月16日
 ┃ データ ┃ アルバム ┃
┃ 10日 ┃ 11日 ┃ 12日 ┃ 13日 ┃ 14日 ┃ 15日 ┃ 16日 ┃


6月11日 初めての遺跡見物

サントリーニはこんなとこ

 珍しく連れがわたしより早く起きてドッタンバッタンしている。何かと思ったら、サンライズを見物するために早起きしたらしい。ベランダに出ていく気配。そのうちわたしも起き出して、ベランダで二人でモーニングコーヒー。もうすっかりお日様は顔を出していた。さあーそろそろ飢えてきたぞ。8時15分朝食。今日は、レセプションの女の子ジャックに教えてもらった遺跡「アクロティリ」に行くぜぃ!!

 さて、ここサントリーニは三日月型の島だ。私たちがいる場所イメロビグリは三日月のお目目の辺りで、中心の町フィラはお鼻の辺り。今日出掛けるアクロティリはちょうど顎の先っぽになる。

 変わった形してるなぁと思っていたが、実は昔はちゃんと丸い島だった。紀元前16世紀の大火山爆発で、島の半分以上が吹き飛んでしまったのだそうだ。ちなみに19世紀後半インドネシアであった火山爆発は水爆の28倍の規模だったらしいが、それでもサントリーニの火山爆発の1/3だったという。どんだけすごかってん!

 その燃えカスの休火山が、昔の島の中央部にあたる辺りの湾内にある。今私たちがいる場所イメロビグリや中心の町フィラのある辺りは、昔の火山の中腹辺りで、他が吹き飛んだため切り立った崖の上に町がある。この大火山爆発による一風変わった風景は、サントリーニの魅力の一つだ。

フィラに行こう

 9時25分ホテルを出発。ずんずん坂を下ってフィラに行く。大体20分くらいの道のりだ。行きは下りで調子がいいのだが、帰りがまた辛い登りになる。「行きはよいよい、帰りは怖い。」を地でいってる。まず行きはゆっくり景色を眺めながら下っていく。海沿いの道なので湾内が一望できる。湾内にでーんと居座っている休火山をうまい具合に避けながら様々な船が行き交っている。

 そんな様子を眺めながら10分ほど行くと、だんだんフィラの町の外れに差し掛かる。ここからタベルナやスーパーがちょくちょく顔を覗かせる。ついでにウインドウショッピングも楽しめるというわけだ。ところが帰りはそんな物見遊山気分もぶっ飛んでしまう過酷な坂道に早変わりする。歩き回ってくたびれている上に空腹で、しかも炎天下という悪条件が重なった時などは泣きそうになった。

 さて、フィラは中心の町なので、ここがバスの起点になっている。9時50分バスターミナルに到着。次のアクロティリ行きは10時30分発だ。でももうアクロティリ行きのバスが止まっているので、早速バスに乗り込み1番前の席を陣取る。そのうちだんだん混んできて満杯になった。定刻に出発。このバスの運ちゃんはガンガンにノリノリの音楽をかけて運転する。車掌のお兄ちゃんは運ちゃんと音楽の趣味が合わないらしく、何回もテープを入れ替えていた。

アクロティリへ

 11時到着。今日日曜日は博物館などの入場料がフリーになるのだ。すごく観光客にとってはおいしい♪お陰で混み混みだったけど。

 さて、アクロティリ遺跡は、サントリーニが今のような三日月型の島になった原因の大火山爆発の時に、火山灰に埋没してしまった都市の遺跡である。ポンペイみたいだ。遺跡の発掘でここに高度な文明があったことがわかり、にわかにサントリーニは脚光を浴びた。そうサントリーニがあの謎のアトランティス大陸の一部だったのでないかというのだ。確かに巨大な火山爆発があったことは解明されているので、可能性としてはあるかも…。ロマンやねぇ。

 潰れた階段、粉々になった壺、復元された家々など、深く感動するものがあった。軽く5メートルはある火山灰の層。そりゃ埋もれるわ。当時の人々の生活を描いた壁画は、アテネの考古学博物館にあるそうだ。またアテネに帰ったら見に行こう。

 今でも遺跡の発掘は続けられているので、よく管理されている。遺跡全体が建物で覆われ、屋根もついている。やはり強い日差しから遺跡を守るためだろうか。解説がなくって詳しいことはよくわからなかったが、なかなか面白かった。英語版なので、何がなんだかよくわからないが、初めて遺跡を見物したので、ここのパンフレットを買う。

 11時30分遺跡を後にして、海岸沿いにレッドビーチまで足を延ばす。たどり着くのに断崖絶壁を上ったり降りたりして、結構スリルを味わった。レッドビーチはその名の通り赤い浜だ。砂浜が直径1センチほどの小石状の赤い軽石で形成されている。想像を絶するすごい光景だ。水着は用意してきてなかったので浜辺に座っていたが、いい加減暑いので降参してバス停まで戻る。

 13時。次のバスは13時40分。日陰で待っていたら、13時20分バスがやってきた。行きと同じ運ちゃんだ。13時30分まだ時間じゃないけど、いっぱいになっちゃったしさっさと出ちゃう。この辺がファジーでいいわー。

フィラをぶらぶら

 13時55分フィラに帰ってきた。ちょうどシエスタでスーパーも閉まっているので、かろうじて店を開けているところを探して、ギロピータを買う。ここのピータは少し固い。自家製かな。

 食べ終わって、次はケーブルカー乗り場を見に行く。なぜここにケーブルカーがあるのかというと、フィラの崖の下にはポートがあるのだ。フィラから崖の下のポートまで延々階段が続いている。昔はこの階段を徒歩またはロバで上がったり降りたりしていたが、現在はこのケーブルカーが活躍しているというわけ。

 ちなみに、このポートはオールドポートという。もう一つはニューポートといって、私たちがイオス島から渡ってきたボートが着いたポートだ。ニューポートができたのは、オールドポートの海底が浅くて大型船が接岸できないためだ。しかし、今でもオールドポートはフィラの真下という地の利を活かして大活躍している。といっても不便であることに代わりはなく、大型船は湾内にとどまり、上陸する観光客を乗せたランチ(上陸用の小型船)がポートに接岸するというややこしい方法を採っている。そして上陸した観光客は、今も現役バリバリで活躍中のロバさんに乗って、えっちらおっちら階段を登っていくのである。

 14時30分、フリーだったので考古学博物館も見る。壺や彫像などいろいろあった。15時帰り道にまた博物館があったので覗いてみる。ここの建物全体がとっても素敵。一階には手紙や精密画、サントリーニや他の島の風景画、昔の地震や火山の爆発の写真の展示。二階は現代画家の作品。これもとってもよかった。

 隣の教会にもちょっと寄ってみる。外だけ見させてもらった。ギリシャ正教の教会は絶対異教徒は中に入れない。ナクソスで一回入ったきりじゃないかな。その点カトリックの教会は、開放的で、時間は決まっているが気軽に観光客も見学できる。この辺も2つのキリスト教の違いがあるように思う。

今日も食べるで

 さてさて、朝からぶっ通しであちこち行ったので、さすがにしんどい。家路を急ぐ。しかーし、帰り道は遠くて長いて辛い。もうふらふらになってしまい、いったん日陰で休憩する。16時。しんどい上に水まで切れてしまった。スーパーに寄ったが、まだシエスタだった。ゲゲッ。仕方ない。冷蔵庫のミルクとアップルで水分補給する。

 代わりばんこにシャワーを浴びて、さっぱりしてからシエスタ。わたしはすっかり疲れてしまって、一旦18時に連れに起こされたが、起き上がることさえできない。連れが一人でお買物に行ってくれた。ついでに辺りを偵察しながらお買物に行ったそうだ。18時45分無事帰ってきた。この頃にはわたしもようやく起き上がることが出来た。

 それから二人で今日のメニューを考えて作り始める。今日のディナーは、ツナ入りチャーハン、卵とじ野菜スープ、ポテトサラダ、ウゾ、レチーナ。20時今日のディナー。チャーハンとスープだけだけど、いつもお肉ばっかりの重たい食事だったから、とっても胃が喜んでいる。

 今日も素敵なお月さんが出てるね。景色も一緒に食べるおいしいご飯は格別なお味でした。食後のコーヒーも入れてゆっくりする。今日はいろいろ見に行って、結構ハードだったけど、面白かったぁ。明日も楽しくなりそう☆彡


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