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1995年6月17日から6月23日
 ┃ データ ┃ アルバム ┃
┃ 17日 ┃ 18日 ┃ 19日 ┃ 20日 ┃ 21日 ┃ 22日 ┃ 23日 ┃


6月18日 紐解かれるロードスの歴史

歴史ある島、ロードス

 8時起床。8時50分朝食。ここの朝食はノボテル並のビュッフェ形式だ。パンもおかずもいっぱいあって、朝食にはちとうるさいわたしも満足のいく品揃え。ゆで卵にゆで時間3分と6分の2種類あった。でもクッキーはパサパサでおいしくなかった。9時40分部屋に戻って、たまりにたまっていた洗濯物を片付ける。11時お掃除おばさんがやってきたので出掛ける。

 さて、ここロードスはとても歴史のある島だ。ギリシャ神話では全能の神ゼウスが、太陽の神ヘリオスに与えた島だとされている。ヘリオスは火の戦車に乗って、太陽を東から西に運ぶとされている神様だ。そのヘリオスが自分の愛するニンフの「ロデー(バラ)」の名前にちなんで、島の名前をロードスにしたという。だから島のシンボルにバラが使われている。

 さらにロードスにはヘリオスにまつわる話がある。今はマンドラキ港の入り口にまるで神社の狛犬のように雄鹿と雌鹿の像があるのだが、BC3世紀にはそこにでっかいヘリオスの像が港の入り口をちょうど跨ぐように建てられていたというのだ。ものすごい悪趣味。だけど地震で崩壊してしまったという。このヘリオス像は世界の七不思議の一つに数えられている。ということで、マンドラキ港のヘリオス像の跡に建てられた雄鹿さんの像を見に行く。ふーーんこんなところにヘリオス像が建ってたのかぁ?勘弁してよぉ。でも、実物ちょっとみたかったりして…。

 12時10分、マンドラキ港近くのニューマーケットへ。中はタベルナと土産物屋や果物屋といった店が軒を連ねている。わたしはその中の一軒のタベルナ「ゴールデンハート」にピピッと直感が働いたので、今日の晩御飯はそこに決める。

聖ヨハネ騎士団

 次は旧市街の方に足を運ぶ。ロードス島はもう一つ聖ヨハネ騎士団が駐留していた島でも有名だ。今もその立派な城塞がそのまま残っていて、旧市街と呼ばれている。さて、この聖ヨハネ騎士団は、11世紀にエルサレムの巡礼者のための病院で医療活動をするボランティア組織として発足した。やがて十字軍の遠征を機に軍事的要素が強まっていく。日本でいえば比叡山の僧兵ですね。13世紀にはトルコ軍に追われてキプロスへ、さらに14世紀にはここロードスまで逃げてきた。ロードスにこんな立派な城塞を造って繁栄を続けた。

やがて16世紀にまたトルコ軍に破れ、敗走した聖ヨハネ騎士団はイタリアの先っぽにあるマルタ島にたどり着く。またそこでもロードスのようにバレッタというすばらしい要塞都市を造り上げる。ちなみにバレッタは町ごと全部ユネスコの世界遺産に指定されている。しかし騎士団の栄光も長くは続かなかった。18世紀に今度はナポレオンによって駆逐されてしまうのだ。

しかし今でも組織としては存続していて、積極的なボランティア活動をしているという事。とまあこんな長い長い歴史のある騎士団なのだ。この旧市街にはヨハネ騎士団長(グランドマスター)が住んでいたパレスや各国の騎士団の館など観光名所や土産物屋もあるが、ちょっと路地を入ると中世の町並みや石畳の道が続き、その古い家に今でも人が住んでいる。今も充分に町としての機
能を果たしているのである。

旧市街観光

 13時、考古学博物館に入る。今日は日曜日でフリーだった。またまたラッキー。この建物はその昔聖ヨハネ騎士団の病院として使われていた。そのたたずまいを見学しているだけでもとても興味深い。そして、展示品の目玉はアフロディーテ像だ。こんなきれいなものがあって良いのだろうかというくらいの美しさ。(>_<)軽く3分間くらいはしっかり釘付けになってしまった。若い娘の美しさを余すところなく表現している。さらにこのアフロディーテ像だけでなく、他にも優れた彫像が数多くあった。すっかり堪能してから、フリーの日なのでもう一つ行くことにする。

 次は騎士団長のパレスだ。考古学博物館から騎士の道と呼ばれる石畳みの緩やかな長い坂道を登っていく。その登り切ったところにパレスはある。パレスという名前で呼ばれているが、宮殿というより要塞そのものだ。入ったら日本人の団体さんがいたのでびっくりした。団体さんと時間をずらして中に入る。

 床のモザイクも素敵だけど、部屋についているシャンデリアの細工がとても繊細で、いつまで見ていても飽きないくらいだ。昔ろうそくを灯していたところに電球をつけて、今でも立派に照明として使っていた。

 そして窓辺には、簡易ベンチのようなものがついていて、腰掛けることができる。あーいい感じで外の景色を見えるわぁ。休憩できるし、ちょうどいいわぁと思ったが、よく考えたら、ここ要塞やん。本当は見張りのために作られているんだろうと思う。

さぁ食べるでぇー

14時50分すっかり満喫して出てくるが、お腹の方はペコペコ。15時30分さっきのニューマーケットまで戻ってギロピータを食べる。ここのは味が濃くってボリューム満点。食べ応えがあった。

 16時ホテルに戻ってシエスタ。18時40分起きる。連れはわたしが寝ている間にまたテレビを見ていた。わたしは寝ながら聞いていたのに、ちゃんとストーリーを把握していたので、連れに感心される。連れが熱心に見ていた番組とは、ギリシャ神話を題材にしたドラマだった。ヘラクレスの冒険物語である。ギリシャ神話をSFっぽく捉えていて、いい解釈だなーと感心した。19時45分ドラマが終わったので晩御飯を食べに行く。

 20時45分タベルナ「ゴールデンハート」に入る。キョフテ、丸ごとチキンの半分、ロードスの白ワイン1/2、キュウリサラダ。んーーここのお料理はすごくおいしい。満足満足。イオスの33もそうだったが、わたしがピピッときたタベルナはおいしい。野生の勘といいましょうか、鼻が利くといいましょうか、わたしの勘もなかなか♪

 22時10分店を出てぶらぶら歩いていたら、グラニータというものが売っている。どうやらシャーベットのようだ。ちょうどのども渇いてたのでレモンを買った。食べながらの帰り道にライブをしている店があった。そのライブを聴くために並木道のベンチで休憩する。22時40分。ひとしきり音楽鑑賞をした後ホテルに戻る。明日はお買い物デー。いっぱい買い込むでー。



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